うーーんとオトナに生まれ変わった MODI渋谷
渋谷の本丸、マルイシティがターゲットもコンセプトも丸ごと生まれ変わり MODI渋谷 として開業!低層階は特筆するところはないが、上層階がとにかく面白い!
改修につきもである、既存の設備や構造と各所に苦労が見られるが、デザイン的にも高級感に走らず、テーマパークっぽくもないし、程よいオトナがカジュアルを思えるラフさが出てる感じがする。ブリックが多用されてますね。
日本のブリックは製品と施工がキレイすぎてラフさにかけてしまいがち。職人さんとにらめっこして、戦わないといい感じの雑さが出ないんですよね。。
今年、NYCの現場で経験しましたが、彼らの’乱雑ぶり’がイイ感じのラフさを演出するんです。
インフォメーションボードもインバウンド対応してて、ESCA上部にあるサイネージは視認性良好。
8階は街ナカによくあるガチャガチャな感じがしない、アダルトなカラオケ&レンタルスタジオ。おじさんバンドを思わず浮かべてしまう。
7階は、革の手づくり専門店、もちろん大切にしてる靴やかばんのお直しもしてくれるみたい。通路部分もStreetを歩いている感じがする。
6階は、HMVの中にあるカフェ、目黒五本木の交差点近くにあるストリーマーですね。
5階は、あの英会話教室が運営する 「& GABA」。英語を 「習う」 より 「使う」 をコンセプトとしたいわゆるギャザリングスペース。買い物途中にふらっと立ち寄れて、英会話を楽しめるというなんとも素敵なサービス。
多分、利用した人は’もっと英語がしゃべれないとやばいっ!と思い、GABAに入会するのかなと思ってしまう。
4階は、威圧感すら感じてしまうスタバ。
おしゃれメガネのDITAも取り扱う小さな眼鏡屋さん、
日本男子魂を蘇らせる着物屋さんと、頻度の低いファッションアイテムだが、脳裏からはなれない。
地下の猿田彦珈琲とHISのコラボも面白い。
みごとな変身術と、面白アイテム満載の館は、渋谷のオトナたちの遊び場になるのでしょうか。
最近の商業施設全般に言えることですが、、
有効率を重視した売場満載の導線やゾーニングの時代から、2次的3次的とその施設に訪れる理由や楽しさをどう感じさせるかのか?という肩のチカラを抜いた施設つくりになってきてますね。
時に過度な雰囲気つくりや、作り込みました!と言わんばかりの緑化デザインは目を覆いたくなる。
本当に、ヒトが違和感なくホッと寛げたり、心地良いオシャレさ感、何度も利用したくなるデザインをもっと考えなければならないと思う。
「おもてなし」を超えた、「エンタメ」が今後レストランをはじめ物販・サービスの世界にも必須になってくると思う。
自然に沸き上がる、寛ぎ感と共存するエンタメの場を考えなければと思う。